溝部 裕介(みぞべ ゆうすけ)|
神戸薬科大学卒 2021年入職
国内最大級の症例数がある倉敷中央病院でなら多くの経験を積めると考え、選考に参加。就活がCOVID-19の流行と重なり、ほとんどの病院で見学会が中止になる中、動画で院内の様子やメッセージを送ってくれた気遣いに心を動かされ入職を決意。現在、調剤室勤務、オンコロジーチームに所属。調剤業務をはじめ、がん薬物療法の安全運用の策定や、患者さんの対応に尽力している。2児の父親でもあり、2度の育児休業や出産立ち会い特別休暇を取得するなど、仕事と家庭を両立。2026年には外来がん治療認定薬剤師の資格を取得している。
私の仕事
がんと向き合う。
患者さんと向き合う。
調剤室に勤務し、日常の調剤・監査、外来処方箋対応から、窓口での服薬指導、抗がん剤無菌調製業務まで幅広く携わっています。また、オンコロジーチームに所属し、がん薬物療法の安全運用やレジメン(がん治療計画)の作成・審査を通じて、病院全体の化学療法の標準化と安全運用に貢献しています。中でも特に大切にしているのが、患者さんと直接向き合う面談です。外来化学療法センターに治療にいらっしゃる患者さんの表情や状態から副作用の状況を確認するだけではなく、何気ない会話を通じて、気になる症状を丁寧に聞き取ることを意識しています。伺った内容を元に医師に相談し、薬剤の減量、休薬、処方提案などを行っています。医師・看護師と協働し、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を提供できように心がけています。
仕事のやりがい
患者さんの顔が明るくなる
安心と最善の治療を
お渡しする。
がんと向き合う日々には、不安やつらさを感じる場面が少なくありません。そのため「少し便秘気味だけど、わざわざ先生に言うほどではない」「気分が優れないけど、病気だから仕方がない」といった悩みを内に秘めている方が多いように感じます。このような患者さんの気持ちに寄り添い、安心して治療に向き合えるよう伴走することにやりがいを感じます。患者さんの声に耳を傾けることは、安心して治療と向き合える「気持ちづくり」につながると同時に、次の治療サイクルで必要な処方の提案にも役立ちます。実は、就活の際『患者さんの役に立ちたい』『医療に貢献したい』という思いから、病院薬剤師の道を選びました。私が話したこと、聞いたことで、治療プランが一歩前進し、患者さんが明るくなっていくのは本当に嬉しいこと。学生時代に抱いた『薬剤師だからできる医療貢献』の想いを実現できることが、何よりもの喜びです。
ある一日のスケジュール
one day schedule
印象に残っている仕事
あなたと話すのを楽しみに
抗がん剤治療に来ています。
抗がん剤の副作用によって皮膚障害や高血圧が懸念される治療法を受けておられた患者さんを担当したときのことです。その方との面談は、私にとっては、副作用を適切に評価し、気になることをお伺いする、がん治療認定薬剤師としての大切な業務の一つでした。しかし、4〜5回の面談を重ねたある日、点滴中にふと「あなたと3週間に1回、こうやって話をするのを楽しみにして、治療に来ています」とおっしゃられたのです。深刻な闘病生活の中で、わずか5分〜10分、私と会話をすることが、その方にとって大切な時間になっていたのだと思うと、胸がつまりました。自分の関わり方ひとつで患者さんの「心の拠り所」をつくれるのだと知り、大きな喜びを感じたのと同時に、がん治療認定薬剤師の仕事の奥深さと、責任の重さを感じました。
Interview
インタビュー

